ジャヌビア錠25mgの剤型変更と添付文書改定からわかること
剤型変更と添付文書改定の関係。
割線が新設されることで禁忌が一つ減る。
その理由は?
【腎排泄型DPP-4阻害剤を比べてわかったルール】
ジャヌビア(グラクティブ)とネシーナの用量設定と禁忌を比べることで、あるルールを導き出した(「腎排泄型DPP-4阻害剤を比べてみてわかること」参照)。
それは、「腎機能に応じた規格や割線がない場合、その対応できないステージは禁忌となる」ことだった。
【ジャヌビア(グラクティブ)の剤型変更】
まず、ジャヌビアの剤型変更の案内が先に薬局に送られてきた。
つまり割線が入ることで、従来対応できなかった重度腎機能障害のステージに対応できるようになる。ゆえに、禁忌「重度腎機能障害のある患者」が削除となっている。
メーカーがこの対応を迫られたのには、競合他社からの誹謗があったものと思われる。その規格がないばっかりに、禁忌に「重度腎機能障害のある患者」があるばっかりに、腎臓に悪い薬というイメージをばらまかれていたのだろう。
だが薬剤師にとっては、これが禁忌であろうとなかろうとやることはあまり変わらない。患者の腎機能に応じた薬の量をチェック、提案していくだけだからだ。
【ルール】
腎機能に応じた規格や割線が新設されれば、対応可能となったステージは禁忌ではなくなる。
追記:海外では主用量が100mgなので、25mg錠があることで、重度腎機能障害のある患者に対して禁忌ではない(くま☆さんから情報をいただきました<m(__)m>)
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