カテゴリー「(19) 日記・雑記」の41件の記事

2017年3月24日 (金)

『薬局で使える実践薬学』レビュー その2

通称、鈍器。
『薬局で使える実践薬学』
おかげさまで第2刷、Kindle版出ます。


【主婦薬剤師目線レビュー】


 主婦薬剤師みやQさんによる『実践薬学』レビュー。なかでも最も説得力のある言葉は「子供は親の言うことを聞きません、親そっくりの子になります」これ、まさにその通りですね(≧◇≦)

【若手薬剤師さんからのレビュー? チラシ?】

 応援してくださっている読者さんから、レビュー&チラシを頂きました。ありがとうございますm(__)m

Photo

 *3月末に第2刷発行します。



Kindle版も出ました→こちら

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2017年3月10日 (金)

『薬局で使える実践薬学』レビュー その1

通称、鈍器。
『薬局で使える実践薬学』
推薦の言葉、レビュー、メッセありがとうございます。


【発刊記念インタビュー】


 推薦の言葉はあの川添哲嗣先生です。“これぞ「実践薬学」といえる1冊”という最高の賛辞を頂きました。

【薬局のオモテとウラ】


 熊谷兄貴がいち早くレビューを書いてくれました。鈍器の様子がよくわかります。そして、僕が目指しているものも。

【Twitter】

 #実践薬学 ハッシュタグまでできてて感謝です!

【3月9日23:27】

 実践薬学が最大瞬間風速を観測。今日の治療薬を(一瞬でしょうけど)超えました!

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2016年12月 9日 (金)

日経DIクイズ18発売

日経DIクイズ18発売です。
イラスト一新!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

日経DIクイズ18 [ 日経ドラッグインフォメーション ]
価格:5076円(税込、送料無料) (2016/12/4時点)



【日経DIクイズ18】
 発売になりました。今回も少なめで、2本のエントリーです。

Q44) 塩分が多いと夜間高血圧になる理由
Q51) 高齢者にシベノールが出されたら

 病態とドーズの問題。ドーズのほうがクイズとはスッキリしてるかも。

 今回の60題も勉強になりました。

 昨今、薬局薬剤師は「対物業務」から「対人業務」に軸足を移すべきといわれるようになりました。しかし対物、つまり薬と調剤に関する知識なくしては、薬剤師の対人業務の質を高めることはできません。

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2016年11月18日 (金)

日経DI 11月号のDIクイズ2を担当しました

11月号のDIクイズ2を担当しました。
剤形、用法、製剤学・・・

Diq

続きは本誌(プレミアム版)で。

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2016年10月28日 (金)

評論家ではなく当事者でありたい

 「3のA、3のA」

 半券をポケットにしまいながら、ボーディング・ブリッジからジェット機に乗り込む。顔をあげると搭乗の挨拶をしているキャビンアテンダントと目が合い、僕はすぐに目をそらしてしまった。美人は僕のような人間にとって、ある程度の距離が必要になる。

 フジドリームエアライン、略してFDA。僕らにとってFDAといえば、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)なわけだが・・・。それはさておき、ここのCAはレベルが高いのではないか。

 通路を挟んで左右2席ずつの機内ながら、天井は高く感じ、狭さはさほど感じられない。飛行機に乗るなら前方窓側と決めている僕は、すぐに僕が座るはずのシートを視野に捉える。ところがそこには、おそらく3のBの半券を持っていると思われるお婆ちゃんが、窓の外を見ながら、平然と、私も飛行機は窓側と決めているの、と言わんばかりに腰を下ろしていた。

 「そこ、僕の席なんですけど」若い人ならこの一言をためらわずに言えただろう。僕は3のBに腰掛け、のぞき込むように同じ窓の外を見ながら、「窓側がお好きなんですか?」と問いかけるのが精いっぱいだった。

 「どっちでもいいけど。空が見えたほうがいいね~」

 そうですね、と僕は3のBに身を沈める。その答えを聞いて僕は了解してしまっていた。いや、質問した時点ですでに、僕の窓側権利は僕の手からスルスルとこぼれ落ちてしまっていたのだ。

 文庫本を取り出し、手荷物を前の座席の下に押し込む。シートベルトをしめ、文庫本を開いたとき、「旅行かい? 名古屋に帰るの?」と満面の笑みでお婆ちゃんが話しかけてきた。やれやれ。動いていない飛行機の窓からでは、その景色に飽きてしまったのだろうか、それとも僕が好意的に話しかけてきたと思われたのだろうか。どちらにしても、3のAを予約してしまった僕の不運とあきらめることにした。

 お婆ちゃんは熊本で一人で暮らしており、名古屋にいる息子のところへ孫のお祝いにいくらしい。何のお祝いだったかは忘れてしまった。名古屋で一緒に暮らそう、と息子さんは提案しているらしいのだが、お婆ちゃんは頑として首を縦に振らない。その様子は僕の両親と同じだった。

 団塊の世代の両親は、誰にも迷惑をかけることなく暮らしていきたい、と口癖のように繰り返す。だから、滅多に連絡もよこさない。そういう僕もこちらから連絡を取るようなことは滅多になかった。親父が倒れるまでは。そして、そういう状況になっても両親の姿勢は変わらない。この先どうなるのだろう。そして、こういった問題は誰しも避けて通ることのできない、人間としての問題なのだ。お婆ちゃんのいつ終わるともない話を聞くともなく聞きながら、そんなことを考えていた。

 不意にお婆ちゃんが口をつぐむ。お婆ちゃんが見つめるその視線の先では、さきほどの美人CAが非常事態に目の前に落ちてくるであろう酸素マスクの説明を行っていた。お婆ちゃんは真剣に説明を聞いている。うんうんとうなずきながら。そんなお婆ちゃんに、僕も便乗する。3のBという距離では、美人を眺めるには、最適な距離というにはまだ近すぎるのだが、ここぞとばかりにCAさんを視界に入れる。そして、ふと周りを見渡すと、誰もCAさんの説明を聞いていないようだった。3のAと3のBの乗客以外には。

 こういった航空法で定められているであろう酸素マスクの説明。おそらくとても大事で、繰り返し行われる説明というものは、もうわかっているよ、というのが大方の反応なのだろう。僕も一人だったら、文庫本に目を落としたままだったはずだ。でも彼女は淡々と業務をこなす。口元の笑みを絶やすことなく。不安を与えることなく。もしものときに、もっとも大事な、いちばん最初に行うべき行動を情報提供する。それは僕らの仕事とその本質を軌を一にする。

 CAさんの説明が終わるとすぐに飛行機は離陸体制に移った。お婆ちゃんは姿勢を正して目を閉じている。この瞬間が苦手な僕も文庫本と目を閉じた。意識が一点に向かって落ちていくようだった。

 目を覚ますとお婆ちゃんが前の座席のテーブルを取り出し、ワゴンサービスを待っているところだった。僕も慌ててテーブルを用意するが、ワゴンはなかなかやってこなかった。少し寝て頭がスッキリした僕は両腕をテーブルに乗せ、文庫本を開く。そういうつもりではなかったのだが、お婆ちゃんは話しかけてこなかった。だが、本の内容はなかなか頭に入ってくることはなく、ボーディング・ブリッジでの出来事を思い出していた。

 改札を抜けると僕はイチャイチャしたカップルの後を一人寂しくブリッジの中を歩いていた。カップルの男のほうは季節感がまるでなくタンクトップに金のネックレスという出で立ちだった。程なくして、渋滞の列に当たるのだが、動く気配がない。しばらく待っているとまた列は動き出したのだが、列は左に寄っていった。そして、その理由が判明する。おじいさんが少し歩いては立ち止まり、踏み出せないでいる。乗客はおじいさんが歩みを止めたその脇をすり抜けて追い越していっていた。

 僕は追い越すことなく見守った。どうせ僕の後ろには誰もいなかったからだ。いや、僕は観察していた。パーキンソンだ。すくみ足はあるものの、歩き出すと止まれなくなることはないようだ。傾斜があると怖いかもしれない。僕は傍観者だった。

 そこにタンクトップの彼が引き返してきて、大丈夫? とおじいさんに声をかける。そして、おじいさんの腕をとり、歩行の介助をしたのだった。彼女にいいところを見せたかったのかもしれない。それでも彼は紛れもない当事者だった。それに引き換え、知識のある僕はただの評論家にすぎなかった。傍観者であれば誰でも何でも好きなことが言える。じぶんに害が及ばないとなればなおさらだ。そこには覚悟がない。覚悟がなければ当事者にはけっしてなれない。

 僕は評論家ではなく当事者でありたい。実際にじぶんがやれることをやっていこうと思う。そう覚悟を持って。

 例のCAさんからホットコーヒーを二つ受け取る。一つは3のA、もう一つは3のBに。しかし、この距離は近すぎる。この一連のやり取りの中で、僕はCAさんを一瞥することすらできないのだった。
 

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2016年9月23日 (金)

【ファーマシストマガジン特集コラム】薬学関連用語についての考察

POS SOAP コンプライアンス アドヒアランス
ポリファーマシー 集学的治療 ・・・・・・
概念そのものへの理解とその背景

【ファーマシストマガジン2016年9月号の特集コラムを担当しました】

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 ブログやコラムを通して発信を続けていると講演依頼が舞い込んでくることがあります。私の持ちネタは3つ、“薬歴の書き方”と“学術ネタ”、そして“勉強の方法”です。どれにするかは先方次第なのですが、かなりの確率で“薬歴の書き方”が選ばれています。私の知名度を上げているのは学術的なコラムのはずなのに、講演のニーズは薬歴にあるわけです。薬歴の講演は、・・・

続きは以下のリンクからご覧ください

2015年9月号の特集コラムも担当しています。
技術の継承なくして職種全体の技術の向上はありえない


お時間のあるときにぜひご覧ください。

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2016年8月19日 (金)

日経DI関連記事(特集とクイズ本)

DIは相互作用特集。
DIクイズは循環器疾患篇。
どちらもちょっとずつ登場!

【日経DIプレミアム版8月号】

2016年8月号

*日経DIデジタルに加入している方はリンクで飛べます。

【DIクイズ循環器疾患篇】

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日経DIクイズ 循環器疾患篇 [ 日経ドラッグインフォメーション ]
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 CCBとARBで登場しています。


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2015年9月25日 (金)

夜間高血圧とRAS阻害薬

ひさしぶりに日経DIクイズ書きました。
夜間高血圧対策としての利尿剤。
その他の手をご紹介。

Di201509

日経DI 2015.9 
日経DIクイズ1 「塩分が多いと夜間高血圧になる理由」


【早朝高血圧】

 早朝高血圧には大きく分けて2つのタイプがある。サージタイプと夜間高血圧タイプ。どちらも早朝の血圧が高いので、その時点の血圧だけでは判別し難い。しかし、患者の背景に注目すれば予測できないこともない。

 参考:サージタイプ対策の一つの手
     日経DIクイズ 2014年11月「ノルバスクをアダラートCRに変えた理由」


【夜間高血圧】

 糖尿病や肥満、CKDの患者においは食塩感受性が高いとされる。つまりNa貯留傾向にある。この過剰なNaを日中に排泄できなければ、本来血圧が低下するはずの夜間においても高くなってしまうわけだ。

 当然、対策としてすぐに思い浮かぶのは利尿剤だ。詳しくは本誌を参考に。

 もう一つの血圧日内変動を改善する薬効群、それはRAS阻害薬。たとえばARBの投与を朝から夜に変更すると、血圧日内リズムがnon-dipper型からdipper型に移行することが多い。RAS活性が高まる夜間から早朝の時間帯に、ARBの効果を最大限に引き出そうというわけだ(ちなみにCa拮抗薬は服用時間に係わらず昼間と夜間の血圧を同程度に低下させるので、血圧日内リズムに及ぼす影響は小さい)。

 なぜなら、ARBの半減期はけっこう短い。朝1回の服用では夜間まで届かないのも頷ける。半減期の短いタイプのARBを単剤で使用するなら、1日2回での服用がいいかもしれない。

 ロサルタン錠50mg  2~4時間
 カンデサルタン錠4mg 11.2時間
 バルサルタン錠80mg  3.9時間
 テルミサルタン錠40mg 20.3時間
 オルメサルタン錠20mg 6.3時間
 イルベサルタン錠100mg 13.6時間
 アジルサルタン錠20mg 13.2時間
 (月刊循環器 2013/4 Vol.3 No.4 P.97より引用改変)

 早朝・夜間高血圧をターゲットとして拡宣しているARBといえば、テルミサルタンとオルメサルタン、アジルサルタンが思いつく。テルミサルタンは確かに半減期が一番長いのでさもありなん。では他の2剤はどういった理屈なのだろうか?

 まずはアジルサルタン。これはカンデサルタンの改良型であり、脂溶性が高まったことによる組織移行性、そして受容体から解離しにくさが特徴と言われている。この受容体からの解離しにくさが降圧効果と半減期が相関しない理由らしい。たしかにT/P比は高いようだ。

 もう一つはオルメサルタン。これは日経メディカルに関連の記事がある。

 
 「オルメサルタンは昼間のNa排泄促進を介して、昼間・夜間のNa排泄のバランスを改善することでnon-dipperを正常化している可能性がある」らしい。

 まあ、上の2剤は特殊と考えて、ふつうは半減期やT/P比を参考にすればいいわけだ。とすれば、じつはARBよりも優れているやつがいる。ACE阻害薬のペリンドプリル。半減期は57時間のT/P比は75~100%もある。じつに圧倒的なのだが・・・。

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2015年8月28日 (金)

報告と御礼そして勉強会のご案内

講演がんばりました。もう当分やりません((+_+))
コラムの紹介と研修会の御礼。
勉強会の案内つき!


【報告】

ファーマシストマガジン9月号の特集コラムを担当しました('◇')ゞ

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お時間のあるときにご覧ください。


【御礼】

 去る8月23日「薬剤師のための医療薬科学研修会(第28回)」にご参加いただきました皆様、まことにありがとうございました。170名以上の参加者があったときいております。貴重な場を与えてくださった関係者の皆様にも感謝申し上げます。

 森さんとはサッカー以外でいっしょに仕事をしたのは初めてでした。高齢者への対応、腎機能シールの活動など、僕もがんばらないといけません。

 古久保先生はおもしろかった。ああいう遊びを取り入れないといけません。そして、事前にリサーチをすることの大切さを学びました。僕ももっと症例報告を読みたいと思います。マスだけ見て埋もれてしまうことがないように。

 僕の講演はソクラテス同様、どっぷり抽象の世界だけで楽しんでしまいました。

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 写真は演者3名と熊大薬学部学部長の甲斐先生。平田先生はこんなときも多忙なのです。その平田先生から勉強会の案内があります。僕も参加します('◇')ゞ

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2015年4月17日 (金)

清張記念館

 地下駐車場から地上に上がる。暖かい日差しほどには空が青く抜けていない。それどころか遠くは霞んでいるように見える。あとで知ったところによると、この日、北九州地方には今年初のPM2.5の警報が発令されていた。

 目的地へと歩き出すとすぐに小倉城が見えてくる。さっそく写真に収める。地元の城をいまさら? 子供のころからさんざん見ているのに? そう言われては返す言葉がみつからない。しいて言えば、城がそうさせるのだ。もちろん、口には出さないが、重厚な装備と高そうなレンズを装着した数人のカメラマンが無言のエールを送ってくれていた。

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 小倉城を写真に収めるのなら城だけにすべきだ。紫川の対岸から、ひいて写真に収めようとすると小倉城よりも大きな市庁舎やリバーウォークの奇抜なフォルムが目立っていけない。特に市庁舎がいただけない。まるで、僕が子供のころに流行った超合金のロボットのようだ。城とロボット、なんというミスマッチ。さしずめ、リバーウォークは怪獣といったところだろうか。

 目的地は松本清張記念館。とくにファンというわけではないが、北九州出身者としては訪れないわけにはいかない。と思いつつも齢を重ねてもうすぐ四十。きっかけは自分で作らないとなかなか行動には結びつかない。

 下調べもなく赴いたのだが、折よく特別企画展『玄人』が開催されていた。清張古代史テーマの一つ。そこで僕の目を引いたもの、それはテーマでも、作品でもなく、清張の姿勢とも言うべきものだった。おびただしい数のカード。その一つひとつには古代史についての情報がぎっしり書き込まれている。清張はこのカードの手法を60代後半から始め、本人が実感しうる効果を上げたようだ。清張曰く「もっと早くからやっていればよかった」と。

 そのほかにもテーマごとのノート類。もちろん清張の再現家屋にはいくつもの書庫が。そう無から有は生まれない。

 僕たちは結果だけを目にして、才能の一言で片づけてしまう。でも、こういう記念館や資料館では、その過程を垣間見ることができる。清張ほど圧倒的な仕事量をアウトプットするためには、それを凌駕するインプットはあって然るべきだ。だが本質はそこではない。

 「重要なことは、けっして使い尽くすことのない資本をつくることだ」ゲーテはそう言った。清張にはそれがあった。だからこそインプットすればするほど、アウトプットができたわけだ。もちろん、それはこれですと指し示すことができるような有形のものであろうはずもない。

 ネット時代の僕らはすぐに答えを探し求める。仕事の場においてもその姿勢は変わらないようにみえる。ネット検索術が僕らにとっての「使い尽くすことのない資本」なのか。そうではない。そうではないはずだ。ショーケースのなかに鎮座する赤ペンの入った清張の遺稿を見つめながらも、僕の思考は、僕を貫き、僕らの仕事の本質へと馳せていった。

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