僕がブログを続ける理由(立てよ薬剤師プロジェクト)
ブログを書き始めた理由はさておき、ブログを続ける理由ははっきりしている。それはブログをある程度続けた後に事後的にもたらされた。
『誰も教えてくれなかった実践薬歴』(P. 166)でも紹介したように、薬局薬剤師は構造的な問題を抱えている。“技術の継承”という問題だ。この問題に取り組むために、僕は薬局薬学のエディターを名乗り、活動を続けている。
『薬局で使える実践薬学』は薬学を楽しいと感じてもらうために、『誰も教えてくれなかった実践薬歴』は薬歴の考え方や活用の仕方を提示するために。ブログもそういった活動の一環で、今では活動報告の場にもなっている。そうやって目の前のことだけに追われることなく、僕の仕事の一部を未来の薬剤師に届けたいと思っている。
2008年10月に開設したこのブログももうすぐ丸10年。薬局薬学のエディターの第1期終了といったところで、じぶんで言うのもなんだけど、けっこうがんばってきたし、それなりの結果も残せたと思っている。そう思うのは、僕の活動に影響を受け、生き方がこんなに変わったよ、と報告してくれたみんなのおかげだ。ほんとうにありがとう。
熊薬の城野先生が以前、僕に投げかけた問い。「次の10年をどういうコンセプトで活動しようと思っていますか?」この質問に対して、僕は答えを提出できなかったわけだが、薬局薬学のエディターとしての活動を続けていけば、ブログやコラムで文字をつづっていけば、きっとまた事後的に、次の10年によりふさわしいテーマを見つけているに違いない。
そう、目的なんてものは後からでもいいのだ。まずは動いてみる。話はそれからだ。
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コメント
はじめて訪問させていただきます。
ハッシュタグ #立てよ薬剤師 から来ました。
私は薬剤師さんではないのですが、今回のプロジェクトに参加配信されたブログを追って読ませてもらっていて、場違いかもしれませんが、コメントさせてください。
読後の感想は… ひとことで言うと、圧倒されました。
なんでしょう… 短かめな文章の中に感じるこの光は!
これがソクラテスパワーなのかなとも、思いつつ。笑
精力的にご活躍されているようで、いつか私もお会いできたらいいなと思います。
読ませていただき、ありがとうございました。
投稿: りちお | 2018年9月29日 (土) 19時01分
りちおさん、ご訪問ならびにコメントありがとうございます。
メッキでも輝けるうちは輝いてやろうって思ってます(笑)
いつかお会いできる日を楽しみにしています。
投稿: ひのくにノ薬局薬剤師。 | 2018年9月29日 (土) 19時26分