« ベルソムラの併用注意についての考察 | トップページ | 【ファーマシストマガジン特集コラム】薬学関連用語についての考察 »

2016年9月16日 (金)

2016年9月のコラム ~ジゴキシンとP-gp阻害薬・誘導薬~

2016年9月の薬局にソクラテスがやってきた
ジゴキシンとP-gp阻害薬と誘導薬。
その併用によって、何が起きるのか?


【第68回】


 ジゴキシンに併用禁忌はなく、原則併用禁忌として注射用製剤だけが名を連ねている。

1

 しかし、併用注意の数はとても多い。その中には臨床的にはあまり意味のないものから、ジゴキシンの量を調整しなければ危ないものまで玉石混淆の様相を呈している。

 汎用薬としてはCAMとの併用には特に注意が必要で、できれば併用は避けるべきだろう。除菌などでどうしても併用が必要な場合は、あらかじめドクターと相談の上、併用時にジゴキシンを減量するようにしたい。

 また、記事でも触れたように、「ジゴキシンはP-gpを介した薬物相互作用研究のプローブ薬となっている」ために、今後も併用注意の数は増えていくことになる。その都度、その相互作用の重みづけをしていくしかないだろう。

【第69回】


 ジゴキシンとP-gp誘導薬の相互作用についての考察記事。ジゴキシンの添付文書にはP-gp誘導薬としてリファンピシンとSJWが挙げられており、その類似点と決定的な相違点について触れたみた。

 この誘導に起因する相互作用というのは、薬理作用の過剰発現や中毒による副作用が現れるわけではないので、その影響自体が表面化しにくいケースが多いのではないだろうか。そういう意味では見つけにくいものなのかもしれない。もうすでに併用状態で落ち着いてしまっているケースもあるだあるだろうし、SJWを除いたリファンピシンなどは飲まないわけにはいかない薬ばかりで、併用を避けること自体が難しい。

 だが、何が起こるのか、または何が起こっていたのかを予想することはできる。そう、予想できることこそが僕らの強みなのだ。


にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

薬剤師ブログタイムズ ブログランキング参加中! クリックしてこの記事に投票

 

|

« ベルソムラの併用注意についての考察 | トップページ | 【ファーマシストマガジン特集コラム】薬学関連用語についての考察 »

(17) 今月のコラム(DI online)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1124939/67471895

この記事へのトラックバック一覧です: 2016年9月のコラム ~ジゴキシンとP-gp阻害薬・誘導薬~:

« ベルソムラの併用注意についての考察 | トップページ | 【ファーマシストマガジン特集コラム】薬学関連用語についての考察 »