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2016年5月20日 (金)

2016年5月のコラム ~CYP2D6阻害薬と遺伝子多型について~

2016年5月の薬局にソクラテスがやってきた
CYP2D6に関する話題。
阻害薬と遺伝子多型について。

【第61回】


 薬効が増強して副作用が発現するようなら、患者でも気がつくことができます。でも、薬効が減弱するとなると・・・。そして、その結果どうなるかは、数年後の再発率で考えるしかないわけです。

 でも、理論だけで、この手の問題は、この問題の場合は回避することができます。そして、飲み合わせの専門家こそが薬剤師だ、と僕は思っています。

CYP450の相互作用では、阻害薬と基質薬を併用すると、基質薬の過量服用のような副作用を生じることがあります。ただし、例外もあります。また、添付文書に記載されている薬剤以外にも、同様の機序で相互作用を引き起こす可能性があることに注意が必要です。

【ヒット記事再録】


 GFJも大量に飲めば小腸以外でのCYP3A4やP-糖蛋白に影響すると言われています。この記事ではそういう特殊状況下は考慮していませんのでご注意ください。

 
ヒット記事再録】最近登場したNOAC(新規抗凝固薬)であるプラザキサ(一般名ダビガトラン)とイグザレルト(リバーロキサバン)。「同じP-糖蛋白の基質なのに、併用禁忌も、併用注意もなぜ違うんですか?」
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山本雄一郎の「薬局にソクラテスがやってきた」:薬局で生じる数々の疑問を山本氏がモノローグ調で解き明かすコラム。2014年1月から連載開始。※記事は2014年に公開されたものです。現状と異なる可能性があります。

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2016年5月 6日 (金)

「あまり思い詰めないほうが良いこともあります」

「今の技に不足があるのは、そこに至る技、そのまえの技に因がある」(P. 106)


フォグ・ハイダ [ 森博嗣 ]
価格:799円(税込、送料無料)


【少しくらいの濁りはあった方がいい】

 「坊主の私が言うのも、だいぶ筋違いと思いますが、少しくらいの濁りは、あった方がよろしい。この世にあるものは、いかなるものも、必ず無駄なものが混ざっております。なにも溶けていない水はない。なんの匂いもしない風もありません。それでも、それを綺麗な水といい、澄んだ空という。おそらくは、正しい剣、正しい刀も、そのようなものと想像いたします」

(森博嗣『フォグ・ハイダ』中公文庫 P. 361)
 
 どんな仕事でも、真剣に対峙すればするほど、悩み思い詰めるものなのだろう。そんなときに思い出したいフレーズだ。理想には遠く届かなくても、綺麗な水であり、澄んだ空であるならば、きっと方向性だけは間違っていない。ただし、そう判断するのは他者であり、じぶんではないことだけには留意したい。
 
 
【人生には理由などない】

 もともと、都へ行くつもりなどなかった。カシュウが言い遺したのは、山を下りろというだけのことである。山は下りた。山を下りたところには里があって、その里から続く道は、街道へと繋がり、たまたま西へ向かって歩くことになった。そして、道すがら、大勢の者が、どちらへ行くのかと尋ねてくる。面倒なので、都へ行くと答えた。そう答えているうちに、本当の目的になりつつある。それだけのことなのだ。どうしても行かなくてはならない理由などまったくない。
 
森博嗣『フォグ・ハイダ』中公文庫 P. 382

 身も蓋もないかもしれないが、これが人生だ。例えば、僕が薬剤師で生きていかないといけない理由などまったくない。前職であるMRも楽しかったし、向いていたと思う。家族と趣味の都合で薬剤師になった。そして、後輩とつるんでいるうちに後輩にはみっともない姿を見せるわけにはいかなくなった。ただそれだけのことが今の活動へとつながっている。
 

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