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2014年2月21日 (金)

補中益気湯とその派生処方

補気剤といえば「75→43→41」。
41を136にすると、「上へ」のイメージが「下へ」に。
夏バテ対策用方剤。

【補中益気湯】

 No.41(補中益気湯): 黄耆、当帰、人参、白朮、甘草、陳皮、升麻、柴胡、生姜、大棗

 
 適応:脾気虚、気虚下陥

 四君子湯から茯苓を除き、黄耆、当帰、陳皮、升麻、柴胡をくわえると補中益気湯となる。

 
 気虚下陥は「ききょげかん」と読み、その字の通り、下に陥ちる、下がることを意味する。胃下垂のような内臓下垂には西洋薬は打つ手なしだが、漢方なら対応できる。「気虚+内臓下垂」とくれば、補中益気湯しかない。

 気虚下陥に効き目のある生薬といえば黄耆だ。黄耆には補気とともに気を上昇させる作用がある。補中益気湯の主薬はこの黄耆である。人参と黄耆は補気薬の王様だ。気虚がひどいときは、四君子湯でもなく六君子湯でもなく、黄耆と人参を含んだ補中益気湯がよい。

 さらに、疲れると熱が出る、夕方になると熱が出るといったタイプで自汗にもよく効く。「気虚+発熱」も補中益気湯を用いるポイントだ。

【補中益気湯の派生処方】

 No.136(清暑益気湯): 黄耆、当帰、人参、白朮、甘草、陳皮、麦門冬、五味子、黄柏

 
 適応:気津両虚

 補中益気湯から升麻、柴胡、そして生姜と大棗の組み合わせを除き、清熱の麦門冬、止汗の五味子、消炎の黄柏をくわえると清暑益気湯となる。

 升麻や柴胡は上へのイメージだが、麦門冬・五味子・黄柏はどれも下げるイメージで、汗の出過ぎや興奮を鎮めるのによい。

 疲労感や疲れやすい、食欲不振といった「気虚」の症状や口渇や尿量減少などの「津虚」の症状、そして発熱や腹痛、下痢などの「湿熱」の症状。これらの二つないし三つの症状が同時に見られるときに適した方剤となっている。

 つまり、補中益気湯を夏バテ対策向けにつくり変えた方剤といえる。

【投薬時の注意点】

 No.136(清暑益気湯): 炎症症状が強い時や発熱時には服用しない。

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