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2014年1月17日 (金)

漢方薬の新しい副作用

黄連解毒湯、加味逍遥散、辛夷清肺湯
この三方剤に共通するもの
山梔子と特発性腸間膜静脈硬化症(IMP)

【2013年8月添付文書改定】
 黄連解毒湯(15)、加味逍遥散(24)、辛夷清肺湯(104)の三方剤において添付文書が改定され、重大な副作用に「腸間膜静脈硬化症」が追加記載となった。

 

Imp

 この副作用の原因の一つに山梔子の長期服用(5年以上で90%を占める)が考えられている。

【特発性腸間膜静脈硬化症(IMP)とは】
 腸間膜静脈硬化症に起因した還流障害による慢性虚血性大腸病変で、右側腹部の線状石灰化や粘膜の暗青色化などの特徴的な所見を示す。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満、便潜血(無症状)などの臨床症状が報告されている。

Imp_2
 

 この山梔子を含む漢方薬の長期服用による腸間膜静脈硬化症は、いわば漢方薬の新しい副作用であり、漢方薬の漫然投与に対する一つ警鐘と捉えることもできるだろう。

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 副作用の機序や対応、なぜ先の三剤のみが添付文書改定に至ったのかなどの詳細は、日経DI 2014年1月号のDIクイズに書いています。ぜひご覧ください。

 また記事の中で、防風通聖散を防風「痛」聖散とそれこそ「痛い」ミスをしてしまいました。この場を借りて訂正、お詫びいたします<m(__)m>

Di

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