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2013年11月22日 (金)

フランドルテープの貼付部位

唐突と思える質問や「?」となる質問。
患者の質問の意図を考える。
薬識ケアのきっかけに。

CASE 152

男性 75歳 

他科受診・併用薬:なし、副作用歴・アレルギー歴:なし

処方(Do処方):
Rp 1)アジルバ錠20mg 1錠・バイアスピリン錠100mg 1錠 / 1x朝食後 28日分
Rp 2) ユリーフ錠4mg 2錠 / 2x朝・夕食後 28日分
Rp 3) クレストール錠5mg 1錠 / 1x夕食後 28日分
Rp 4) フランドルテープ40mg 28枚

患者からの質問: 「ちょっとお尋ねします。心臓はどこにあるのですか? ここ(左胸)ですよね?」

患者から得られた情報:
① 友人から心臓は胸の真ん中にあると聞いた。
② じぶんは左胸に心臓があると思っている。
③ だから心臓の貼り薬(フランドルテープ)を毎日左胸に貼っている。
④ かぶれや狭心症症状はない

□CASE 152の薬歴
#1 フランドルテープの貼布位置を理解する
  S)心臓はどこにあるのですか? ここ(左胸)ですよね?
   心臓の貼り薬を毎日左胸に貼っている。
 O) 友人から、心臓の位置が胸の真ん中にあると聞いて、
   フランドルテープの貼布位置が気になっている様子。
   かぶれや狭心症症状はない
 A) フランドルテープの薬識ケアをするいい機会
   このままだとかぶれも心配
 P)ご友人の言うとおり、心臓は真ん中にあります。
   でも心臓の貼り薬は心臓の上でなくても、ちゃんと効いています。
   できればかぶれ防止のために、毎日貼る場所を変えましょう(パンフ提供)。
 R) 安心しました。

□解説
 「ちょっとお尋ねします」いつもおとなしい患者さんの一言に身構える。そして、つぎの言葉「心臓はどこにあるのですか?」に一瞬「???」となる。

 そこで「どうして(そのような質問をされるの)ですか?」と応じてみる。

 すると、心臓の位置について、友人と意見が異なるという。ここまでくれば、フランドルテープに関することだろうと察しがつく。

 
 つまり、心臓の位置が気になっているのは、フランドルテープを貼る場所を間違えているのはないか、効いていないのではないかと不安になっているわけだ。

 ここにアプローチする。ついでに、かぶれ防止も含めて、薬識のケアも図っている。

 
 
□考察
 この症例を取り上げるかどうかはちょっと迷った。とくに目新しい情報でもないし、一見するとなんでもないやりとりにも見える。

 でも「心臓はどこですか?」にたいして「ここですよ」で終わってしまうこともあるのではないだろうか?

 唐突な質問やなんでこんな質問をするのだろうと「?」となる質問には、その背後に目を向ける。質問の背後にある不安に対してアプローチする。そして、薬識ケアを試みる。

 ぼくはこういうアプローチを大事にしたい。

 友人からの些細な一言で、患者の薬識は揺れうごく。薬識はじつに相対的なものだ。

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