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2011年2月23日 (水)

他人のためにできること

 【2月10日のこと。書きかけで忘れていた。

 服薬ケア研究会のセミナーで鹿児島へ。前日入りし、MR時代にお世話になった先生と天文館に繰り出すことに。8年ぶり。お互いの近況報告に、考えに、そして変わらない健康ぶり? にお酒が進む。

 先生は「薬剤師の質の向上は、医療全体に必要なこと」とエールをくれた。われわれの「薬学的視点」に期待してくれている。そのことがとてもうれしかった。

 先生自身はいろいろなアクションを起こしていて、生活習慣病にただ薬で対応していくだけではなくて、患者の生活習慣に介入し、実際に体重を落とすためのさまざまな取り組みをしている。「採算は合わないけど」と屈託のない笑顔だった。

 また「人の死を看取る」という特別な仕事としての医師の話にも聞き入った。ターミナルの往診で、その方の最後が近いときは毎日訪問するそうだ。

 「とくにできることはなくても。何回点数がとれるかなんかも関係ない。それが、それしかできることはない。あなたの人生のこの時間を共有させてくださいって。でも、これもただの自己満足なのかもしれないけどね」

 この他人に向き合う姿勢。これが先生のアイデンティティを形成している。

 
 私がもっと他人のためにできることは何だろう。まずは先生が期待してくれている「薬学的視点」をつねに忘れず、相手に関心を向けていきたい。ただ薬を渡すだけなら、そこに「私」はいないわけだから。

 「薬剤師の医療」を考える一夜になった。2時を過ぎるころ、足はもつれつつも、「次に先生に会うときには、成長しておかないとな」と自分に言い聞かせる。

 後日、先生おすすめの「木村敏『あいだ』ちくま学芸文庫」を取り寄せる(本が送られてきたので、この書きかけの記事を思い出した)。

 半分ほど読んだが難しい。外山滋比古先生でいうβ読みなので、まったく進まない(先生との距離はかなり遠いな)。とりあえず、この薄い文庫を何度も読んでみるしかないだろう。

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