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2011年2月 8日 (火)

しつけ・ドーピング・DEM

 土曜、日曜、月曜と3連ちゃんで勉強会に出席する。

 土曜日は犬のしつけ教室。家庭犬インストラクターのかたに「飼い主さんが知っておくこと」と題したオリエンテーションとレクチャーを受ける。第1回目は家族のみの参加で、主役(犬)はお留守番。

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 しつけ。この概念の主体は飼い主だ。飼い主が学ぶことがしつけであって、犬は主体ではない。そして、しつけには犬のトレーニングだけでなく、犬の管理も含まれている。世の中には犬嫌いのかたもいるわけで、私たちには犬を飼わせていただいているという謙虚な姿勢が求めらている。吠えてご近所さんの迷惑になるようでは、みんなが幸せにはなれないわけだ。ふむふむ。

 犬をペットとして飼うことはヨーロッパでは文化として根付いている。ヨーロッパにおいて、はじめて犬を飼うのであれば、しつけ教室に通うのは当たり前なことだそうだ。それが文化の証なのかもしれない。

 たいして日本でのそれはブームとして始まった。そのことがいま起きている問題の原因であるという(どこかで聞いたことのある構造だな)。

 さて、私がいちばん感じ入ったのは、このインストラクターの姿勢だ。彼女は「ブームを文化にしたい」と表明する。そのために奔走している。すばらしい。姿勢、夢、憧れ、・・・、適当な言葉を思いつかないが、そういう生き方が、人生がファンタスティックだ。

 日曜日はドーピング研修会に参加する。こちらの講師も現場の第一線で働かれている先生だ。薬学的内容、ドーピング研修の内容は割愛するが、こちらの先生も「観るスポーツから支えるスポーツへ」と熱いものを訴える。

 スポーツファーマシストという資格をとること自体に別段の興味は今のところない。しかし、うっかりドーピングを防止すること、ドーピングを心配しているアスリートをサポートすることくらいはすべての薬剤師ができなくてはいけないと思う。なぜなら、そこで問題となっているものは、われわれが専門家として扱うものだからだ。

 なのに昨日の参加者の少なさにはがっかりだ。明日、ロアッソ熊本の選手がやってきたとして、慌てず対応できるのだろうか。

 月曜日、DEM説明会に参加する。今年はSU剤の低血糖がテーマだ。全国の薬局からデータを集計し、それを医薬品の適正使用につなげようとする、薬剤師の新たな可能性につながる事業だ。

 にもかかわらず、講師からそれは伝わってこない。その程度の事務連絡ならメールで充分だ。わざわざ人を集めて伝えたかったことは何だったのだろう。最初はあったのかもしれない。しかし日薬から県薬、そして支部へ伝達されるにつれ、それは薄まっていったのかもしれない。

 想いを伝える。人を動かす。何かを変える。そういったことには人をひきつける何かが必要だ。齋藤孝先生が言う「憧れに憧れる」、内田樹先生が言う「他人の欲望に欲望する」といった構造が必要なのは間違いない。

 そういった意味で家庭犬インストラクターの先生やアンチドーピングの先生には充分にその力がある。私もこれから変わっていくだろう。

 だが、DEM説明会に参加して得るものは1つもない。残念ながら。それは内容うんぬんではなく、講師から伝わるものが何一つないからなのだろう。

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