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2011年1月14日 (金)

黄連解毒湯は冷服する

その方剤の‘寒・熱’はどうなのか?
清熱剤は冷服が基本だ
主な清熱剤を押さえておきたい

CASE 83

35歳 女性 
他科受診:なし 併用薬:なし

処方歴:
Rp1) ツムラ黄連解毒湯エキス顆粒 7.5g/3x毎食前 5日分
  2) レスタミンコーワ軟膏1% 30g

薬歴内容:
#1 ツムラNo.15初回服薬支援
 S) 蕁麻疹にて受診。原因はわからない。
 O) 口内炎もあり、どちらにも効くし、
   授乳中なので漢方を出すと説明あり
 A) 初薬
 P) 蕁麻疹や口内炎のような炎症を鎮める漢方です
   食前に忘れたら食後に服用してください。

翌日患者よりTEL: 「苦くて飲みにくい。なにかいい方法はないか?」

患者から得られた情報:
① お湯に溶かして服用している
② 漢方はすべて温服するものと認識している

□CASE 83の薬歴
#2 ツムラNo.15を冷服する
  S)苦くて飲みにくい。なにかいい方法はないか?
 O) お湯に溶いて温服中    
 A) 黄連解毒湯は清熱剤のため冷服が基本
 P) 冷やす漢方なので、氷などで冷やして飲むことを勧める。
   飲みやすくなるだけでなく、効き目もよくなりますよ。
   
 
□解説
 患者からの電話問い合わせの内容を記載したもの。

 蕁麻疹と口内炎に対して黄連解毒湯の投薬を受けるが、苦くて飲みにくいと相談を受ける。服用法を確認すると「温服」していることが判明。

 CASE 83の患者のように、「漢方薬はすべて温服するものだ」と考えているかたは少なくない。

 しかし黄連解毒湯は、オウゴン・オウレン・オウバクといった寒性の生薬を含む清熱剤であり、「冷服」が基本だ。飲みやすくなるだけでなく、効果的でもある。

 
□考察
 その方剤は寒性なのか熱(温)性なのか。これがわかるだけで服用法の適切なアドバイスができる。

 寒性薬は炎症を去り、興奮を鎮める生薬。その代表格はセッコウだ。これが含まれていれば、その方剤は寒性であるとみなしてよい。冷服が基本だ。
 
 オウゴン、オウレン、オウバク、ダイオウ、サイコ、インチンなども寒性薬だが、方剤自体が寒性になるかどうかは全体のバランスによる。ゆえに主な清熱剤を抑えておくとよいだろう。

 主な清熱剤:黄連解毒湯(15)、大黄牡丹皮湯(33)、白虎加人参湯(34)、小柴胡湯加桔梗石膏(109)、茵蔯蒿湯(135)など

 

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(08) 漢方」カテゴリの記事

コメント

漢方薬のパッケージの色で、判断できるようにメーカーも工夫してくれれば良いのになぁ。(きちんと自分で勉強しなさいとしかられそう)

投稿: どめっち | 2011年1月17日 (月) 22時09分

おつかれさまです。

いいアイデアですけど、漢方のメーカーは保険適応の話題でもちきりでしょうね。

~飲なら冷服、~湯なら温服なんて情報も見たことありますが、実際には違いますし、やっぱりだいたいを押さえておくしかないですかね。

投稿: ひのくにノ薬局薬剤師。 | 2011年1月18日 (火) 13時28分

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