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2010年12月17日 (金)

学びについて

【学びの動機】

 薬の勉強をしたい。何のために? 単位のため? まずは動機だ。資格を取るためだけの勉強に価値はない。

 苦しんでいる患者や不安を抱えている患者を目の前にする。なんとかしてあげたい。それがすべてだ。みんなに笑顔になってもらいたい。それが薬局にいるときだけであってもだ。

【学びの構造】

 どのように勉強するか。それは自分の理想やあこがれによると思う。いちばん理想的なのは身近に師匠となるべき存在がいることだろう。ただ小さな薬局に勤めているとままならない。それこそが薬剤師の医療を考えるうえでの重要課題だ。

 現場での知識や技術の継承が薬剤師にはほとんどない。薬剤師は自分の努力と経験で一から積み上げていくしかない。医師や看護師のそれとは大きく異なる。

 であるならば、第一線で活躍されている先生がたを、あこがれている人を師匠とし、その仕事を自分の中にインストールする。その方法はなんでもいい。書籍でも講演会でも。直接お会いするのがいちばん効果的だと感じる。

【尊敬する先生】

 わたしが尊敬し、師匠とする先生がたは次のとおり。重いソフトほどインストールには時間がかかるものだ。

 岡村祐聡 先生(服薬ケア研究所)

 POSと患者応対技術においては岡村先生だ。今いちばんお世話になっている先生でもある。先生が会頭を務める「服薬ケア研究会」にわたしも参加している。

 おすすめの書籍
 □ 薬剤師って何する人?(服薬ケア研究所)

 □ 今度こそモノにする薬剤師のPOS

 □ 薬剤師のための患者応対技術の実践法

 菅野彊 先生(どんぐり工房)

 薬物動態学と副作用学では菅野先生だ。とくにこの2つの学問を薬局に特化した形で展開されており、独自の学問を築いているといってもいい。

 おすすめの書籍
 □ 薬剤師のための薬物動態ものがたり(アドバンス・クリエイト)

 □ 患者とくすりがみえる薬局薬物動態学

 □ 実践副作用学

 川添哲嗣 先生(くろしお薬局)

 わたしにQOLの視点、「暮らしが先に来る思考回路」を与えてくれた先生。この視点は薬局薬剤師には必須のものだ(暮らしが先に来る思考回路参照)。

 おすすめの書籍
 □ 体調チェック・フローチャート 解説と活用(日本薬剤師会)

 佐谷圭一 先生(アスカ薬局)

 元薬剤師会の会長かつ十文字革命の考案者。わたしは十文字革命をハイリスク薬に特化して運用している。また佐谷先生の歴史は医薬分業の歴史でもある。ここに紹介している先生の中で唯一お会いしたことがないので、一度お会いできたらと思っている。

 おすすめの書籍
 □ 若き薬剤師への道標

 平田純生 先生(熊本大学薬学部臨床薬理学分野教授)

 いわずと知れた「日本腎と薬剤研究会」の会長。幸運にも先生がわが母校の熊本大学薬学部の教授に着任され、熊本腎と薬剤研究会を設立される。おかげで腎と薬の関係には強くなってきたように感じる。

 以上5名の先生の考え方をインストール中。あとはどのようににカスタマイズするかだ。使える状態にもっていかなければ意味がない。

 人間は自分が望んでいる以上の存在にはなれないもの。取り入れた知識や技術をもってどうなりたいのか。そのビジョンがあれば、学びにブレは生じないはずだ。

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(19) 日記・雑記」カテゴリの記事

コメント

凄いですね。
ありがとうございます。

私も色々とこれを参考に勉強させていただきます。
私の中で、ひのくにの薬局薬剤師さんも尊敬する方の一人です。

このほかにも、私は考え方として「吉村 正」先生という産婦人科の先生の考え方も凄く好きです。良かったら検索してみてください。
「お産の家」の院長さんです。
実際お会いして感動しちゃいました。汗

なんか今は手当たりしだい的な感じですが、とにかく今は自分には情報が足りなすぎると実感。もっともっと勉強しなければ。

やっぱり私も患者さんの笑顔と信頼を得られる氣をわけてあげられる薬剤師になりたいです。

お互い頑張りましょう!!!

投稿: ひるひる | 2010年12月19日 (日) 21時29分

ひるひるさん、コメントありがとうございます。
お世辞でもちょっと照れますね。


「吉村先生」 早速、検索してみます。

そういう方に直接お会いすると、言葉に還元されないメッセージも直接身体に伝わりますよね。


それぞれの思い描く薬剤師を目指してがんばっていきましょう。

投稿: ひのくにノ薬局薬剤師。 | 2010年12月20日 (月) 01時36分

行き着く先は・・・・同じ先生だったりするね。

我々が10年後に・・・・

そ~~~なれるように、お互い切磋琢磨、自己研鑽しましょう!!

投稿: どめっち | 2010年12月20日 (月) 23時47分

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