« NSAIDsの禁忌「重篤な腎障害」とは? | トップページ | わかりやすいはわかりにくい? »

2010年9月27日 (月)

学生実習 3/11w

 6年制の学生実習は11週と長い。いま3週が過ぎたところ。疲れているだろう(実習生が)。わたしの薬局は指導薬剤師が2名いるので、他の薬局に比べるとずいぶん恵まれていると思う(わたしが)。

 先日、薬歴をテーマに実習をした。具体的には、まず、わたしの服薬支援を聞いてもらって、実際に薬歴を書いてもらう。そして、わたしの記載したものと比べるといった内容だ。

 実習生は大学でPOSの考え方、SOAP形式での記録を習ってきている。わたしの時代は記録の講義なんてまったく無かった。うらやましい限りだ。

 さて、書いたものを見てみると、形式は問題ない。プロブレム(#)にはじまって、S、O、A、Pで記録ができている。でも、内容はもちろんバツだ。じつはちょっとした意地悪をしたからだ。

 症例は授乳中で、小青竜湯( 3x) と葛根湯(屯用)の2剤が処方されている。この患者にわたしは2つの服薬支援をした。つまり、2つのプロブレム(授乳中とマオウ剤)を取り上げた。

 当然、クラスタリングの概念がない実習生は、2つのプロブレムが入り混じったSOAPを書いていた。プロブレムも「授乳中」とひとこと。指導薬剤師の術中に見事にはまっていただきました。

Dsc_0052_2 2人の薬歴を比べる。「全然ちがう」と実習生。それはクラスタリングができているかどうかの違いなんだよと説明して終わろうと思っていた。でも、実習生の薬歴を見るともっと根本的な問題があった。

 Sがいっぱい、Oが処方薬のみ、AがたくさんでPの内容もAの中に、そしてPには「経過観察」とひとこと。う~ん。SOAPのバランスは抜きにして、AとPがね~。

 ところが、大学で

  S) 主訴
  O) 所見
  A) SやOから考えたこと
  P) Aに基づき実行した服薬支援

    (SOAP記載とSOAP思考 参照)

 とちゃんと習っているという。そっくりこのままの内容で(実際は服薬支援が服薬指導)。そして症例ベースで実習に備えていっぱい練習もしてきたと、くやしそうに実習生は口にした。薬局実習の前にあった病院実習で、さきのように指導を受けたとのことだった。

 どちらの形式が、患者のためになるか、働いている薬剤師のためになるかを実習生に考えてもらった。そして大学で習ってきた本来の形式のほうが優れていると実感してもらった。いい勉強になったことだろう。

 実習先の病院では、電子薬歴だったそうだ。もしかしたら、申し送り項目をつくるためにAとPをいっしょに記載するスタイルをとっているのかもしれない。もしそうなら、道具に振り回されている。電子薬歴のメーカーに改善を求めるべきだろう。

 薬歴の記載形式はSOAP形式が主流ではあるが、1つではない。実習先が他の形式を採用しているなら、その形式で指導すればいいと思う。ただ、SOAP形式で教えるならば、指導薬剤師も勉強して正しいSOAP形式を教えてあげてほしいと思う。

 写真はハロウィン用に購入した「ハロウィン6号」。

「なんで6なの~」と子供に聞かれて困ってしまったが、「かわいい~」と評判がいい。手の届かないところにおかねば。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

人気ブログランキングへ

 

 

|

« NSAIDsの禁忌「重篤な腎障害」とは? | トップページ | わかりやすいはわかりにくい? »

(19) 日記・雑記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1124939/36942250

この記事へのトラックバック一覧です: 学生実習 3/11w:

« NSAIDsの禁忌「重篤な腎障害」とは? | トップページ | わかりやすいはわかりにくい? »