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2009年10月 9日 (金)

SOAP記載とSOAP思考

SOAPは記載方法ではない
思考法である
SOAP思考法についてもう一度考えてみた

参加セミナー
服薬ケア研究会 第47回例会《鹿児島》

日時:平成21年8月30日
場所:鹿児島市勤労者交流センター
講師:服薬ケア研究所所長 岡村祐聡先生

内容
 1、会頭による講義
 2、「 Pから考えるSOAP 」グループワーク

感想
 メインテーマは、クラスタリングという概念は分類とは違う、ということであった。分類するとプロブレムが抽出できない。ワークを通して、はっきりと理解できるようになる。
 私のもう1つの収穫は、改めてSOAPは記載方法ではなく「思考法」であることを再認識できたことだ。さらに言葉で説明できるようになった。SOAPへの認識の移り変わりを以下に示したい。

SOAPへの認識の移り変わり
【SOAP誤訳】
    S) 主観的情報
  O) 客観的情報
  A) 評価
  P) 計画

 この説明は最悪だ。何が主観で何が客観なのか。 Planを計画と訳したばかりに日本列島は誤解の嵐となる。

【SOAP記載】
  S) 主訴
  O) 所見
  A) SやOから考えたこと
  P) Aに基づき実行した服薬支援

 こうなると非常にクリアになる。さらにS)O)は患者の情報、A)P)は医療者側の情報と付け加えれば、何をどこに書けばよいかで迷うことはない。しかしまだ記載方法の域を出ていないようにも見える。

【SOAP思考】
  S) 薬剤師が焦点を当てた情報
  O) 必要な情報(A)を固めるために足りない情報)
  A) O)を質問できる時点ですでに想定されている
  P) ゆえに服薬支援ができる

 こうなると思考法以外の何者でもない。
 岡村先生いわく「この思考回路になれればあっという間にできる!」
 そもそも患者のほうから「主訴は○○です」といってくるわけではない。印象に残っているコメントがS)になるわけでもない。こちらがどこに焦点を当てて、それをS)と扱うかによる。そして、足りない情報O)を質問していく。この時点でA)が想定されていないと質問そのものができないわけだ。
 
 ここに薬剤師のレベルが関与する。レベルが低ければ必要な質問が投げかけられないからだ。
 患者がいくら心を開いても、肝腎の薬学知識がなければそこから先には進めない。逆に、薬学知識がいかに豊富でも、それを活かせる状況まで持っていけなければ意味はない。どうやら質問力をつけるには、薬学知識と患者対応技術の両輪が必要なようだ。

 SOAP思考をごく自然に使いこなせるならば、逆説的ではあるが、やはりSOAPは記載方法といえるのではないだろうか。だとすれば、最も大切なのは、やはり薬歴の中身なのだろう。

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