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2009年1月 9日 (金)

光線過敏症

薬のせいと思わずに、皮膚科を受診するケースも多いのでは?
夏は日焼け止めクリームばっちりだけど・・・
代表的な薬剤群くらいをおさえておきたい

CASE 11
  61歳女性
  既往歴:高血圧、不眠症
  他科受診:皮膚科  併用薬:デルモベート軟膏、エルピナミン(アレジオンGE)

 前回までの処方( 約1年間Do処方 ):
   Rp1)ブロプレス錠8mg 1T/1xM  28TD
    Rp2)レンドルミンD錠0.25mg 1T/1xvds  28TD

 Drより事前に相談:皮膚科のDrよりブロプレスによる光線過敏症と連絡があった。
              他のARBで何がよいか?
          Ans.) 光線過敏症の報告のないオルメテック・ミカルディスを提案。

 今回の処方:
    Rp3)オルメテック錠20mg 1T/1xM  28TD
    Rp2) Do  28TD

 患者のコメント:副作用だってね。ほら、しわのところは赤くなってないのよ。
 
 薬剤師とのやりとりで得られた情報:
    ① 顔・首といった陽のあたる所が赤くなっている。しわを伸ばすと赤くない。
  ② 今朝、ブロプレスを服用している(昼来局)。
  ③ 皮膚科のDrの指示で日傘などで紫外線への対応をしている。

□CASE 11の薬歴
  DrよりTEL(+) Q)皮膚科のDrよりブロプレスによる光線過敏症と連絡あり。
            他のARBでは何がよいか?
           Ans.)光線過敏症の報告のないオルメテック・ミカルディスを提案。

   ♯1 残存薬物による光線過敏症
  S)顔・首に発赤(しわのところは赤くなっていない)
  O)ブロプレスによる光線過敏症
   ブロプレス→オルメテック
   ブロプレスは今朝まで服用
   皮膚科Drの指示で紫外線対策中
  A)ブロプレスのt1/2=11.2hr
      11.2hr x 5 = 56hr
  P)前の薬の影響が2日半くらいあるので
   引きつづき紫外線に当たらないように

  
□解説
 ARBの6剤で光線過敏症の報告がある薬剤はニューロタン・ブロプレス・ディオバンの3剤。ミカルディス・オルメテック・イルベタン(アバプロ)の3剤では報告がなく、長期投与のできるミカルディス・オルメテックを提案する。まず、このDrとの電話のやりとりのみを記載する。

 次に、患者への服薬支援。薬が患者の体から消失するには半減期の4~5倍の時間を要する。光線過敏症はアレルギー性の副作用であり、用量は問題とならないと考え半減期の5倍を用いることとした。

□考察
 この症例で一番印象に残っている点は「しわ」だ。光線過敏症は原因薬剤の他に「紫外線があたる」という条件が必要である。「しわ」をのばして赤くなっていないのを目の当たりにすると、なるほどといった感じであった。光線過敏症を疑うような症例で「しわ失礼します!」と是非やってみたいものだ。

 今回は皮膚科Drからの指摘だったが、薬剤師職能を発揮したかったというのが本音。NSAIDs、キノロン、SU剤、利尿剤、Ca-B、ACE-I、ARBといった身近な薬効群で起こりうるということを頭にいれておきたい。モーラステープ、クラビット、ラシックス、ペルジピンLA、ブロプレスでの遭遇歴があり、ご多分に漏れずといったところか。ただし、夏とは限らない。UVカットの威力だろうか。

 
 

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