カテゴリー「(17) 今月のコラム(DI online)」の47件の記事

2017年4月 6日 (木)

2017年4月のコラム ~OD錠の利点~

2017年4月の薬局にソクラテスがやってきた
嚥下とハンドリング。
OD錠の利点とは?

【第75回】


 製剤学的なコラム。関連の薬歴公開は、CASE 122:ハンドリング問題を解決するジェネリック(2012年7月27日)です。

 OD錠の利点はハンドリングと嚥下の問題だけにとどまりません。最大のそれは味やニオイのマスクででしょう。患者さんがどのように服用しているかを把握し、適切にOD錠を提案する。そういったことは薬剤師にしかできないように思います。

 また、嚥下の悪い患者に対し、OD錠を選択する。そのこと自体はたいへんグッドです。が、そのあとに続く服薬指導で間違わないようにしたい。「水なしで飲めます」とは言ってはいけない。嚥下の悪い患者にとって、水なしで服用するOD錠は、のどに張り付いてしまいます。OD錠は「少量の水で飲みやすくなっています」くらいの紹介でとどめておくべきでしょう。


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2017年3月22日 (水)

2017年3月のコラム ~新薬ビラノアの考察~

2017年3月の薬局にソクラテスがやってきた
新薬ビラノアのドラッグキャラクター
そして相互作用

【第74回】


 日経DIクイズでビラノアを書こうと思ったのですが、すでに先を越されていましたので、こちらへ。コラムは“かもしれない”で書けるから、クイズより楽しい。

 ビラノアの最大の特徴は、その動態的な特徴である立ち上がりの速さとTmaxの高さにあるのでは、と個人的には考えています(Tmaxはきっと高すぎるくらいあるのでは?)。そして、有効血中濃度はかなり低い濃度にあると推察されます(具体的な数値はわかりません)。たぶん半量でも、立ち上がりがにぶくなるものの、ある程度の効果はきっとあるのでしょう。


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2017年2月20日 (月)

2017年2月のコラム ~新キャラ登場と重大なお知らせ~

2017年2月の薬局にソクラテスがやってきた
ソクラテスの世界に新キャラ登場。
そして、重大なお知らせが!

【第73回】


 ユウさんは不在のため、ケンシロウ目線で展開しています。その相手は痔主グーさん。その世界では有名な人らしい。本人の許可を頂いての登場です。

 さて、ユウさんがダウンしてまで書き上げた作品は3月3日に発売です(ひな祭りに合わせた意味はありません)。Amazonでも予約受付中です。よろしくお願いします('◇')ゞ


 
 

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2016年12月16日 (金)

2016年12月のコラム ~ベルソムラ錠10mgのなぜ~

2016年12月の薬局にソクラテスがやってきた
2016年12月15日、ベルソムラ錠10mg発売。
減量規格は一つのみ。

【第72回】


 

Photo

 減量用の規格ができたのはいいこと。まあ、でも最初から必要なのはわかっていたのだから、用意しておくべきだったのでは? というのが正直なところです。そして、この減量用の規格は、そのうち、パキシル5mgのように、普通に使われるようになっていくのかな~、とも(たぶん効くでしょうし。だって、米国は5mg、10mgでしょ!?)。

 20mg錠でも15mg錠でも、中等度のCYP3A4阻害薬と併用する際には、10mg錠へと減量。わかりやすいと言えばわかりやすいが、なんか不自然。それはなぜなのか?

 2016年のDIOコラムはこの記事でラストです。2017年もよろしくお願いいたします。

 

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2016年11月11日 (金)

2016年11月のコラム ~WFとMCZゲル、併用禁忌の裏側~

2016年11月の薬局にソクラテスがやってきた
WF-MCZが併用禁忌に至った理由。
MCZゲル低用量の定量限界未満って?


【第71回】


 WFとMCZゲルが併用禁忌に至った理由とは。

 重篤な出血症例の蓄積(他のアゾール系に比べると断然多い)。有効性の観点からも優先度は低い。にもかかわらず、WFとMCZの併用による重篤な出血がなくならない。

 低用量なら安全か? 

 以上の流れでまとめてみました。

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2016年10月 7日 (金)

2016年10月のコラム

2016年10月の薬局にソクラテスがやってきた
非腎排泄型薬剤といった表現はあまりみかけないな。
言葉の問題ではありますが・・・。


【第70回】


 肝代謝型薬剤、肝排泄型薬剤、そして肝消失型薬剤。この3つの言葉のどれかを使っている人にとってはほとんど同じ意味合い、つまり腎排泄型ではないといった意味で使用していると思われる。また、どの言葉も同じ意味合いだろう、と柔軟に対応できる人も問題ない。

 しかし、初学者はそうではない。実際、本当は少しづつ意味合いが違うわけだし・・・。ということで、整理してみました。


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 ブログやコラムなど定期的に文章を綴るうえでよく言われることの一つに「よくネタ切れしませんね」といった類の内容だ。この対策の一つはあえて記事をストックしないこと。そうすれば原理的にネタ切れといった困った現象にはならない。いわばそれが普通なのだから。
 じつはこれ、森博嗣が口にしていた内容なのだが、やってみるとなるほどその通りで、これで精神的なストレスから解放されたのだった。ところが、こういったことはあくまでも健康なときの話であって、ちょっと体調を崩すと無理なわけで、それが今回の記事内容。前日にコラムのアップがあって助かった。やはり保険的な意味合いとして、記事のストックはしておこうと思った次第。自戒をこめて追記。

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2016年9月16日 (金)

2016年9月のコラム ~ジゴキシンとP-gp阻害薬・誘導薬~

2016年9月の薬局にソクラテスがやってきた
ジゴキシンとP-gp阻害薬と誘導薬。
その併用によって、何が起きるのか?


【第68回】


 ジゴキシンに併用禁忌はなく、原則併用禁忌として注射用製剤だけが名を連ねている。

1

 しかし、併用注意の数はとても多い。その中には臨床的にはあまり意味のないものから、ジゴキシンの量を調整しなければ危ないものまで玉石混淆の様相を呈している。

 汎用薬としてはCAMとの併用には特に注意が必要で、できれば併用は避けるべきだろう。除菌などでどうしても併用が必要な場合は、あらかじめドクターと相談の上、併用時にジゴキシンを減量するようにしたい。

 また、記事でも触れたように、「ジゴキシンはP-gpを介した薬物相互作用研究のプローブ薬となっている」ために、今後も併用注意の数は増えていくことになる。その都度、その相互作用の重みづけをしていくしかないだろう。

【第69回】


 ジゴキシンとP-gp誘導薬の相互作用についての考察記事。ジゴキシンの添付文書にはP-gp誘導薬としてリファンピシンとSJWが挙げられており、その類似点と決定的な相違点について触れたみた。

 この誘導に起因する相互作用というのは、薬理作用の過剰発現や中毒による副作用が現れるわけではないので、その影響自体が表面化しにくいケースが多いのではないだろうか。そういう意味では見つけにくいものなのかもしれない。もうすでに併用状態で落ち着いてしまっているケースもあるだあるだろうし、SJWを除いたリファンピシンなどは飲まないわけにはいかない薬ばかりで、併用を避けること自体が難しい。

 だが、何が起こるのか、または何が起こっていたのかを予想することはできる。そう、予想できることこそが僕らの強みなのだ。


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2016年8月26日 (金)

2016年8月のコラム その2 ~プラザキサとCAMのなぜ~

2016年8月の薬局にソクラテスがやってきた」その2
P-gpの典型基質薬と阻害薬。
例外的な組み合わせ。

【第67回】


 「基質薬のBAや、P-gp阻害薬と基質薬の排泄経路の組み合わせによって、どの臓器のP-gpに起因するのか推測可能なのだ」には、もちろん例外もある。

 プラザキサのBAは6.5%で、腎排泄型の薬剤だ。これとクラリスロマイシンを併用すれば、理論的には、強力なP-gp阻害薬であるクラリスロマイシンが小腸のP-gpを主に阻害することになる。が・・・

 <プラザキサの相互作用>
 併用禁忌:イトラコナゾール
 併用注意(減量考慮) :ベラパミル、アミオダロン、キニジン、シクロスポリンなど

 クラリスロマイシンも他のP-gp阻害薬と同じように減量考慮となる併用注意となっておかしくない。しかし、クラリスロマイシンは別枠での扱いで次のようになっている。

Cam

 この理由はわからない。経口投与される薬剤なら、すべてそこで出会うはずだからだ。そこで? どこで? 腸管(広義の小腸:十二指腸・空腸・回腸)のどこで主に相互作用が起きているのだろう。

 併用禁忌のイトラコナゾールの吸収部位は「上部腸管」。十二指腸・空腸あたりか? 一方のプラザキサの吸収部位は「消化管」って、アバウトすぎる・・・。この考えもダメか・・・。一応、問題のクラリスロマイシンの吸収部位は、

 3.吸収
該当資料なし
〈参考〉
ラットの in situ 消化管吸収実験から,胃からはほとんど吸収されず,主に十二指腸から回腸に至る小腸の広範な領域から速やかに吸収されることが示された。

 クラリスロマイシンは広範囲から吸収されるがゆえに、プラザキサの小腸P-gpによる排泄への影響が少なかった? でも肝心のプラザキサの吸収部位が「消化管」では・・・。

 ちなみに、ベラパミルの吸収部位は「腸管」、アミオダロンは「消化管全域」、キニジンは「上部胃腸管」、シクロスポリンは「上部消化管」。う~ん・・・。

 やはり、何事にも例外はあるということにしておこう。
 

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2016年8月 5日 (金)

2016年8月のコラム その1 ~CIMが関与する相互作用~

2016年8月の薬局にソクラテスがやってきた」その1
CIMによるCYP阻害作用とドーズの関係。
CIMが関与する相互作用を俯瞰する。

【第65回】


 CYPによる薬物代謝の阻害の程度、それは阻害薬の用量に依存する。その際たる例がシメチジン(CIM)だ。CIM400mg/dayと海外文献で目にする1,000mg~1,200mg/dayでは、代謝阻害の程度がまったく異なる。

 では、CIMのドーズで対応の線引きをすればよいのか? 健常人はそれでいいかもしれない。が、CIMが腎排泄型の薬剤だ。その関係はCIMとメトホルミンの相互作用でも同様と考えたほうがいいだろう。

【第66回】


 CYPが関与する相互作用というのは、変化の大きいものが多く、かつ予測しやすい。ゆえに、もっとも警戒すべき相互作用ではある。

 CYP阻害薬やMATE阻害薬、こういった名称がつくと、その相互作用はイメージしやすい。しかし、薬が生体に影響を与える以上、PKやPDのいろいろな場面で相互作用が起こっている。頭の整理におススメの一冊。

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2016年7月22日 (金)

コラムへの質問の回答と勉強会のご案内

2016年7月の薬局にソクラテスがやってきた」その2
メトホルミンの体内での動きをトレースしてみる
で、お寄せいただきました質問への回答です!

【グリーンブックについて】

記事で紹介されていた日本腎臓病薬物療法学会誌の特別号(通称:グリーンブック)は、今からでも学会に入会すれば手に入れることが可能でしょうか?

 今からでもOKです。今年もうすでに2冊の学会誌が発行されていますので、学会の会計年度末である8月31日までに会員になればすぐに2冊(うち1冊が特別号)が送られてくるはずです。

 また、じほうから発行された『腎機能別薬剤投与量 POCKET BOOK』は、じほうが会員全員(1400冊)に配布することを条件に学会が作成した本ですので、会員数が1400人を超えない限り、もらえるはずです。

 ということは、8000円の年会費を払えば、6000円相当の特別号(グリーンブック)と税込み3456円のPOCKET BOOKがついてきますので、今年の会員は1500円程度がタダでもらえるのと一緒ということになります。

 なんてお得なのでしょう! 入会の手続きはこちら


【ある薬学生さんからの質問】

臨床現場においての薬を扱う薬剤師の理論的な説明に深く感銘を受けております。私はある薬学生なのですが、実は、なかなか文章における理論的な説明に乏しく、困っています。科目ごとのかかわりを相互に見ることでの理解は可能であるのですが、ことそれの流れを説明することが難しく感じております。メトホルミンにおける薬物動態イメージトレースと同様に何をどのように考えて、理論を持っていくのかのコツとかをもし教えて頂ければ、ありがたいので、お願いします。自分だけではなく、教えた人みんながわかる説明ができるようになりたいのでよろしくお願いします


 学生のうちは情報がフラットなのかもしれませんし、現場に出ると、環境によって、得意な分野や薬剤が出てきます。そういうものなら、知識の断片をうまく組み合わせることができるようになるのではないか、と想像します。そこから始めていけばいいかと。

 コツと言われてもよくわからないのが本音でして、知識の断片がいっぱいあれば、それらが自ずとつながるようになってきます。そのときに動態パラメータがあれば、肉付けした内容でイメージトレーシングができるというわけです。

 これから予定されている参考になる勉強会を紹介しておきます。ちょうどいま扱っている内容とマッチしますし、とっても期待できる内容です。

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